こんにちは。筆者のRayです。
自動車保険に加入する時に目にする「弁護士特約」って、具体的にどんなメリットがあるのか気になりますよね。
結論から言うと、おかまをほられた時に、
「自分で示談交渉しなくていい安心」と「高い費用対効果」を得られるので入っておくことをオススメします。
私は、2022年8月におかまを掘られた際に、弁護士特約を使用しました。
弁護士さんに交通事故後の示談交渉について丸投げし、適正な結果(示談金)を得ることができました。
そこで、本記事では、私や私の知人の経験を小出しにしつつ、弁護士特約の有用性を説明したいと思います。
- 失う金額より得られる金額の方がはるかに大きいこと
- 実際におかまをほられた場合の、示談交渉に費やす労力が軽減できること
- 実際におかまをほられた場合の、示談金が数十万単位で増額される未来があること
自動車保険に付帯する弁護士特約とは?
弁護士特約とは、法律上、保険会社が示談交渉できない「もらい事故」に巻き込まれた時に、弁護士への相談・依頼に必要なお金を補償してくれる特約です。
保険会社では対応できない事故(もらい事故など)の被害に遭ったときに役に立つ特約です。
弁護士特約が必要な理由
自分に責任のない「もらい事故」では、保険会社は示談交渉ができないというところがポイントです。
つまり自分で示談交渉しなければなりません。
そんなことできますか?
ほとんどの場合、相手側の保険会社のいいなりの示談金額になってしまいます。
私の知人は、追突事故を2回経験しています。
「1回目」の時は、自ら相手の保険会社と示談交渉し、ほぼ相手側のいいなりで通院期間を打ち切られて約4ヶ月の通院で約35万円ほどの慰謝料で示談しました。
「2回目」は弁護士特約をつけた状態であったため弁護士に示談交渉を依頼したところ、通院期間の延長やそもそもの弁護士基準(裁判基準)の示談金ベースになるため、約5ヶ月の通院と約80万円の示談金を成立させてくれたそうです。
その差、約45万円です。
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恐れることなく自己投資できてしまいますl
弁護士特約ってどうやって使う?
私の場合、「妻が運転する」「妻の車の助手席」に座っていたところ、信号で停車中に「追突」されました。
妻の自動車保険には弁護士特約を付けていませんでした。
私が加入している自動車保険の弁護士特約が使えないかダメ元で連絡してみました。
妻の車の助手席で追突されたのですが、私の保険の弁護士特約使えませんか?
大丈夫です。使えますよ。
それでは、おねがいします!
その時、加入している保険会社の担当者から、
「会社が提携している弁護士」か「自分で弁護士を探す」か、どうしますか?
と2択を迫られました。
弁護士を探すのも面倒だし、何が正解かもわかりません。
保険会社と契約している弁護士ならその道のプロであることは間違いないと考え、
保険会社さんと提携している弁護士さんでお願いします。
と伝えました。
これで弁護士特約の発動は完了です。
後日弁護士から連絡があり、あとは任せっきりになりました。
弁護士特約を使うことのメリット
通院期間を延長できる可能性が高くなる
追突による首や腰の痛みが出た場合、通院費用が相手側保険会社から全額支給されます。
むち打ちなどの症状は、なかなか治らないことが多いです。
相手側保険会社は「症状固定」としてできる限り短期間で保険金を打ち切ろうと交渉してきます。
被害を受けたこちら側としては、少しでも長く相手側の保険金で通院したいものですよね。
しかし、素人の私たちは相手保険会社の言い分に対抗する術がありません。
そんな時、弁護士はできるだけ長く通院できるように交渉してくれるのです。
私の場合は、相手側保険会社が提示してきた打ち切り日より、「1ヶ月以上延長」して通院することができました。
慰謝料が高額になる
私の場合は、相手側保険会社基準の示談額より大幅に増額した約80万円の示談金が支払われました。
妻に関しては、「兼業主婦の休業損害」という評価が適用され、120万円程の示談金。
夫婦あわせて約200万円です。
弁護士特約を付帯していなければ絶対に弁護士に依頼していません。
夫婦あわせても100万円に届かない示談金となっていたかもしれません。
以下の表は、月に10回の通院で、弁護士に依頼した場合とそうじゃない場合の金額差を示しています。
弁護士特約を使用すると等級の引き下げや保険料の増額はある?
弁護士特約使用による等級の引き下げや保険料の見直しは基本的にありません。
気にせず使えるうれしいポイントですね。
弁護士特約を使うことのデメリット
相手保険会社からのプレッシャー
相手保険会社から、「なぜ弁護士立てたのですか?」とプレッシャーをかけられる電話がきます。
あの時は「素人なので適正な交渉をできる自信がありませんので専門家にお願いさせていただきました。」とお伝えしましたよ。
特に何かされるわけではないですし、当たり前の権利を使っているだけなので気にしなくて大丈夫です。
事故に遭わなければ費用倒れになる
2023年現在の弁護士特約にかかる費用は自動車保険各社、年間4000円前後が一般的です。
10年間「おかま」をほられることがなかった場合の損失は4万円です。
ただ、1日あたりで計算すれば約10円。
これをどう捉えるかは以下の「直接弁護士に依頼する場合の費用」を参考にしてください。
弁護士特約を付帯せず、直接弁護士に依頼した場合の費用について
特約を付けずに直接、弁護士に相談・依頼した場合に必要な費用の一例を以下に記します。
- 相談料・・・30分5000円(最近は交通事故の相談は無料という弁護士事務所が増えている)
- 着手金・・・10万円〜20万円程度(事故の内容によっては50万円などもあり得る)
- 成功報酬・・・回収した金額の15%程度
- その他・・・コピー代や示談交渉に行く場合の交通費など
弁護士が70万円の示談金を得た場合、低く見積もっても20万円以上もっていかれる計算になります。
それでも手取りは50万円です。
「弁護士」を付けない場合よりは、10万〜15万円ほど高い慰謝料を請求できる可能性はあります。
- 弁護士特約を付けて、手取り70万(1日10円の保険料)
- 弁護士特約付けずに、手取り50万(保険料なし)
弁護士特約を使うことの注意点
家族で補償が重複する可能性がある
家族で複数車を所有している場合、1人が加入していれば、配偶者、同居親族、別居の未婚の子も補償の対象となる保険会社がほとんどです。
複数の契約があっても保険金が多く支払われるわけではありません。
あなたと家族の自動車保険を見直し、重複による無駄な出費をしていないか確認してください。
また、火災保険に弁護士特約が付帯していることもありますので、こちらも確認しておきましょう。
弁護士特約の必要性|まとめ
保険料が高額であれば考えものですが、弁護士特約に関して言うと費用対効果が高いので付けておくべきです。
家族1人さえ入っていれば家族全員が対象になることは、保険料以上の価値は十分にあります。
私は、妻の車の助手席に座っていて「おかま」を掘られました。
自分の車じゃなくて、自分が運転してたわけでもないのに、自分の弁護士特約が使えました。
あの時、ダメ元で自分が加入している自動車保険会社に連絡してよかったなと本当に思います。
弁護士特約は、事故に遭わなかった場合に金銭的に損することもあります。
しかし、遭った時のリターンがとても大きいので付けておくべき特約と考えて間違いありません。
参考に。
私が加入している自動車保険会社はイーデザイン損保です。
自動車保険料自体が安価(愛車はヴォクシーで年間保険額45,000円ほど)で、弁護士特約分(年間3,778円(2023年1月現在))を含みます。
本記事を参考に、あなたが大きな保証の享受をうけていただければ幸いです。
それでは、よい自動車ライフを!
追加の参考情報
なにか金銭的に損する事故に遭われた場合は、自分及び家族が加入している保険会社に連絡してください。
一見関係なさそうな保険でも、なにか思わぬ恩恵が受けられたりすることがあるかもしれません。
(実例)
私は先日、子供にテレビ画面を破壊され火災保険会社に連絡したら「交換修理」+「見舞金3万円」をいただくことができました。
火災保険で子供が壊したテレビを直せるとは、電話してなかったらわからなかったことです。
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